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ひとつの夜に落ちる雨は、温くて何処か優しい。そして残酷。
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2011/09/17 (Sat)
君がいなくなった
それは僕のせいだ
僕は自分を戒めた
精一杯の償いをしたかった


自分の腕に噛みついた
とがった犬歯は皮膚を易々と貫通した
流れ出る血を口に溜めて吐き出した
それでも痛みが足りない気がして
力の限りこぶしを頭にぶつけた
固い骨と骨がぶつかり皮膚がやぶれ
だらだらと血が流れ出た

それでも足りないと思ったから
僕はナイフで自分の肉をそぎ落とした
足のほうから上へ
順番に少しずつ
痛みは脳を焼いたが
それでも僕は自分を許しはしなかった



僕は僕ではなくなった
僕の肉体は亡くなって魂は地獄へ堕ちた
それでも足りないんだ
僕は自分の転生を封じた
地獄の釜で煮込まれ続けても
まだ僕は許しきれなかった


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プロフィール
HN:
一夜
性別:
非公開
自己紹介:
夢を見忘れた大人が
始りから終りまでやるせない言葉を吐き出します。

それでもその中から
静かな気持ちを感じ取ってくだされば。
嬉しいです。
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