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ひとつの夜に落ちる雨は、温くて何処か優しい。そして残酷。
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2011/08/10 (Wed)

私を失った彼の叫びが
まるで此処まで聴こえてくるよう
そんな筈ないのに
私の鼓膜を揺らして止まないのだ




ほんの少しの間違いから
私は一瞬にして命を落とした
消えた魂は天に昇り
私は白い楽園へと住処を変えた
居心地は悪くなかった
彼がいないことすら
簡単に脳裏からも消えていった







そんな事を彼は知らない
彼は何も知らない
血まみれの私の肉体に縋りつき泣いている
醜い私を抱いて泣いている
彼の叫び声は私の身体を揺らした
涙は流れ彼を濡らしていった


彼の叫び声は幻ではない
この場所に来てまで聴こえるのだ
私の名を叫ぶその声が
天まで届き

私の心を突き刺し壊す





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プロフィール
HN:
一夜
性別:
非公開
自己紹介:
夢を見忘れた大人が
始りから終りまでやるせない言葉を吐き出します。

それでもその中から
静かな気持ちを感じ取ってくだされば。
嬉しいです。
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