ひとつの夜に落ちる雨は、温くて何処か優しい。そして残酷。
■
*
2011/07/20 (Wed)
またこれか、
脳の中で言葉が繰り返された
噛みつかれた肩が痛い
じゃれ合うようにまとわりつく
君はまるで子猫のよう
またこれだ、
脳の中で記憶が繰り返される
咬み付かれた腕が痛む
背中を引っ掻かれ
カーペットの上に組み敷かれる
君はまるで悪魔のようだ
僕はそう思った
滲む僕の赤い血が
カーペットを汚していく
君は笑って僕の首を締め上げる
そうかまた、
僕は君に殺される
PR
■
*
2011/07/20 (Wed)
手足を縛られ動けない
目だって隠されている
耳も塞がれ口に布を詰められて
静かに立っている
僕はいつからこうしていた?
答えてくれる声はもう無い
自問自答だったのか
自問他答だったのか
脳みそから管が延びる今となっては
思い出すことすら難しい
そもそもどうしてこうなったのだろう?
覚えていない
記憶にあるが思い出せないのか?
手と足は縛りつけられ
目と耳と口は塞がれた
人としての機能を奇麗に失った身体
それでも僕は立ちすくんだまま
それでも僕は立ちつくしたまま
目だって隠されている
耳も塞がれ口に布を詰められて
静かに立っている
僕はいつからこうしていた?
答えてくれる声はもう無い
自問自答だったのか
自問他答だったのか
脳みそから管が延びる今となっては
思い出すことすら難しい
そもそもどうしてこうなったのだろう?
覚えていない
記憶にあるが思い出せないのか?
手と足は縛りつけられ
目と耳と口は塞がれた
人としての機能を奇麗に失った身体
それでも僕は立ちすくんだまま
それでも僕は立ちつくしたまま
■
*
2011/07/16 (Sat)
どうして人は泣くのだろう?
悲しいときに流れるそれは
綺麗だとは限らないのに
ある時詩人は言うだろう
君の涙は素敵だと
ある時偉人は言うだろう
その涙を忘れるな
だがしかし現実は
つま先で蹴飛ばしても足りないくらい汚いときだってある
そんなに素敵なものでもない
忘れたい記憶もたくさんある
なのにどうして
人は泣くのだろうか?
たとえばそれは
自分を他人に認めてもらいたいが為に
叫ぶようにしずかに
涙を落とすものだったりするが
それでも人は泣いている
■
*
2011/07/16 (Sat)
ぼくは愛されている?
実感することができない
周りは愛を口にするくせに
ぼくはいつもひとりだ
あなたを愛しているのよ
ならぼくは何故ひとりになった?
あなたは愛されているのよ
じゃあ何故ぼくは涙を流す?
ひとりになる理由を教えてくれ
泣いちゃ駄目よ
愛しているのに
ならどうして
ぼくは愛を感じることができない?
愛不感症
ぼくはいつだってひとり
それでも皆は嘘を吐く
愛されているなんて事実は存在しない
ぼくはいつだって知っているのに
■
*
2011/07/16 (Sat)
白い手をつかむ
抜け落ちそうになるその手を
全身全霊の力を込めてつかむ
それでも堕ちて逝くんだ
僕の前から
ひとつずつ消えて逝くんだ
「あきらめたくない」
そんな奇麗な気持ちなんかじゃなく
「ヒトリニシナイデ」
淋しさのあまり手を伸ばす
それでも堕ちて逝く
するりと抜けて逝く
白い手は赤くなる
僕はいつも間に合わない
なんてちっぽけな手だ、
自分ひとりの存在すら
守ることができなかった、
■
*
2011/07/16 (Sat)
君がいなくなった
笑顔がすてきだった君
ぼくの前から姿を消した
一瞬のあいだに
どこにいったの?
なにをしてるの?
ぼくをおいて
どこに逝ったの?
現実は時として残酷なのではなく
常に感情もなく残酷なのだ
それゆえにぼくは君を失ってしまった
ぼくのものだった訳ではないが
それでもこころの中から君は消えた
爪を黒く塗った
黒い服を着た
黒い靴をはき
髪を白くした
空いた穴から
涙が流れ出す
塞がらない穴から
ぼくが洩れて止まらない
すべて無くなった先には何があるんだろう
ふらついた足で前へ行く
そうかぼくは
君がいなきゃ
なにもできない
■
身勝手
2011/07/16 (Sat)
他人を必要以上に案じるくせに
自分を必要以上に邪険にする
矛盾してる
愛の置き場所
それは何故だって?
今なら説明できる
こんな壊れた自分を大切にしてくれる他人を
利用したいが為に大切にする
そしてそんな自分に
吐き気がするほど絶望する
自分を必要以上に邪険にする
矛盾してる
愛の置き場所
それは何故だって?
今なら説明できる
こんな壊れた自分を大切にしてくれる他人を
利用したいが為に大切にする
そしてそんな自分に
吐き気がするほど絶望する
■
過去
2011/07/16 (Sat)
過去の遺物だと
忘れ去りたい気持ちは山々
だがそれでも
脳味噌はお利口だ、
なかなか記憶はかんたんに消えてはくれない
いやなことなら なおさら
嫌なこと
悲しいこと
すべて覚えている
出来事は最初から最後まで
網羅している
良いことだけ覚えていられないかな
自嘲した
それでもしかたないのだ
他人は言う
だって、
そんなつらいことがあったからこそ
いまのあなたなんでしょ?
そんな事実しか残らないのなら
今すぐ自害してしまいたい
■
血流る
2011/07/16 (Sat)
何時もそのこは血を流す
何所から?それはきまっていない
其れでも何時でも血がでてる
腕
足
あたま
目
耳
くち
はな
こころ
しんぞう
しんぞうが
なみうつたびに
赤い血が
ながれてゆく
そのこは何時も泣いている
痛い痛いと
泣いている
■
砂嵐
2011/07/12 (Tue)
焼け焦げる肌
乾燥した息
喉はつぶれ、
砂が全身を埋め尽くした
もうどれくらい歩いているのだろう
いつまで経っても未来には辿り着かない
水も絶え布は燃え
何も無くなった僕は
何かにとり憑かれたように歩く
背中を押されず
手を引かれないまま
どこへ行くのか?
分からない
どちらへ進むのか?
分からない
ああそうだ、
僕は確かに、
無くなったものを探しに
歩き続けているんだっけ、
プロフィール
HN:
一夜
性別:
非公開
自己紹介:
夢を見忘れた大人が
始りから終りまでやるせない言葉を吐き出します。
それでもその中から
静かな気持ちを感じ取ってくだされば。
嬉しいです。
始りから終りまでやるせない言葉を吐き出します。
それでもその中から
静かな気持ちを感じ取ってくだされば。
嬉しいです。
***
カテゴリー
最新コメント
ブログ内検索
ランキング
忍者ブログ [PR]